気まぐれ日記 02年9月

02年8月の分はここ

9月1日(日)「OmO教授と風さんの2シーター・バトルの巻(1)」
 
気まぐれ日記で車の買い替えを予告したのは7月27日だった。それが念願の2シーター(平成9年式の中古)であると暴露したのは8月5日だった。うれしくって、ついうっかり筆が滑ったのである。弘法も筆の誤り(・・・全然意味が違うか)。OmO教授からメールが届いたのは、その5日後である。
 タイトルは、「奇遇話で暑中見舞い!」である。

Fuさま

暑中お見舞い!

HPで読んだけど、2シーターの中古を注文したんだって??
奇遇だね。ボクもつい一ヶ月まえに2?の中古を手に入れたばかりだよ。
もしかして同じ車だったりして??
私のは平成6年式5.3万キロというタマですけど。それともデンソー社員だからやっぱり一応トヨタのMR2の方かな?
もしも私と同じ車だったら9年式ならリトラクタブルライト付きの同じ旧タイプのはずだけどね。私も発売以来欲しくて欲しく10年ぐらい待ってやっと手に入れた念願のクルマです。
オープンで走るとめっちゃ気持ちいいよー。
OmO

    ?    ~~ ~
--O---O-= 。。。。。。   


 しかも写真が添付されていた。


 げげえ〜! 同じだ。しかも、色まで。そして、写真をよく観察してみると、風さんが欲しかったVスペシャル(シートが総革張りタンカラーで、恐らくサウンドシステムもいいやつ)らしい。風さんはレアモノは贅沢と自らをいましめ、量産されたノーマル・バージョンにしたのに・・・。
 風さんは悔しさをぐっとこらえて返信メールを送った。
 タイトルは、「ぎょえ〜!」である。

>OmOどの
 残暑お見舞い申し上げまする〜。
 
 ぎょえ〜!
 これは奇遇か対偶か?
 中古車屋の社長に見せたカタログは8年前のもの。
「本当に欲しいのはVSパッケージなんだけど、簡単には手に入らないよね。それに、今頃これを無理して手に入れるなんて、品がないし、フツーじゃないよね。だから、ぼく、何でもいいよ」
 ・・・ということで、グリーンのSパッケージです。
 直木賞とったらMGFに替えるぞ! がお〜!
                                風

9月2日(月)「OmO教授と風さんの2シーター・バトルの巻(2)」
 OmO教授のメールを受けて、8月10日の気まぐれ日記にも関連記事を載せた。すると、情け容赦のないOmO教授から、翌日、またまた死者をムチ打つようなメールが届いた。
 タイトルは、「買いたくなる年頃?」で、今度も写真付きである。

Hu様

OmOどす。

早速HPにご紹介ありがとう。

いやいや色まで同じとはこりゃ驚いた。(意外と趣味いいね。)私もグリーン以外ないと決めてました。

でもきっと幌の色は別だね。お察しの通り、私めのは「V Special 」というヤツで、並のV Specialとはまたひと味違うヤツなんですねー。ほらほらよく見るとドアミラーが銀ピカで、ついでにホイールも銀ピカ(何でも ”バフ仕上げ”っちゅうもんらしいですわ)でしょ。

探しに探してめぐり合わせたこの一台。何と都内中野区のロードスター専門店まで出かけて行って探してきたタマです。買った名目はProfessor記念ご褒美ということで、ホントにこのタイミングを待って買ったんだよ。ここまで来ちゃえばキャンパス内走り回って後ろ指さされても怖いもんなしだもんね。

 新しさでは完全に負けてますが、年式の割には程度いいし、我が家は屋根無し駐車スペースですが乗らないときはボディーカバー被せて大事にしているので、そう簡単には朽ち果てないよー。でも9年式なら同じ1800でもエンジンが大分改良されててボクのより相当feelingが良くなってるはずですよ。(と少しは花を持たせてみたりして・・・)

まあ競いあうのはともかくとして、その内つるんで走れる機会でもあったらいいねー。お互い遠いから無理かなー?

中間地点の伊豆の別荘???にでも集合するっててもあるけどね。

執筆ぐわんばってね。私の方も専門書ですけど今月中には1次案完成にこぎ着けたいところです。



 てやんでえ。いい加減にしろ。
 その日の気まぐれ日記にこう書いた。

 それから、OmO教授からまたメールが届いた。今度も写真付き。風さんが推定したとおりの高級グレードで、くやしいことおびただしい(変な日本語だ)。年式は古いが上物とかで、簡単には朽ち果てないと豪語していた。ええい。内燃機関が滅びるまでその車を乗り続けろってんだ(いじいじ)。でも、まあ、教授昇格祝いだそうだから、許してやるか。おめでとう。

9月3日(火)「OmO教授と風さんの2シーター・バトルの巻(3)」
 風さんは自分の車が完全リニューアルされて手に入るのをひたすら待ち続けた。
 そうして、8月26日(月)、運命の日がやってきたのである。
 朝、出社前に、2年近く乗った親父のお下がりコルサの写真を撮った。アディオス!



 会社の仕事が終わって(というのは真っ赤な嘘、定時になったので)、風さんはロケットのように飛び出した。目指すは中古車屋。コルサを乗り付けて、最後に移し替える荷物をコルサから出して、社長のところへ向かった。「ご注文通りにバッテリーもワイパーも換えましたし、ブレーキパッドも念のために新品につけかえました・・・」何を言われようと、もう頬の筋肉がゆるみっぱなしである。それから1時間ほど雑談し、社長へ秋田の土産も渡して、自分のものとなったロードスターで中古車屋を後にした。既に夜の帳(とばり)は降りている。セリカ以来のリトラクタブルヘッドライトが、明るく前方を照らし出した。ひゃっほー! 行くぞ。見てろ、OmO教授。
 ギヤ比の小さいラック&ピニオンのステアリングが鋭くコーナーを切る。モモの革巻き小径ハンドルは意外と扱いやすい。BSのポテンザが硬いサスとあいまって、路面状態を忠実に下半身に伝えてくる。ゴツゴツという刺激がたまらない。特に横剛性のこれほどの高さは初体験で、少々のコーナリングでは全くロールしない。直進でも不規則な路面の凹凸に、タイトなシートのランバーサポートが小刻みに体側を連打する。速度を上げなくても人馬一体感が味わえるとはこのことだ。試しにアクセルを吹かしてみる。エグゾースト・ノートの高まりに騙されているのかもしれないが、心地よく加速し、視界が後方へ流れていく。コルサと比較するのはお門違いだろうが、コルサだって16バルブEFIで、それなりに力はあった。でも、ロードスターの加速感はそんなものではなかった。スパルタンな走りを見せる。そして、トップスピードに到達してからアクセルを離しても、容易に減速しないのだ。これはエンジンの中の往復・回転運動をになう部品群が小型軽量に作られているからだ。予想燃費は8km/Lかもしれないと恐れていたが、風さんの運転なら9km/Lは楽に行けるかもしれない。
 長年探していた恋人に出会えた気分の風さんは、今夜の帰宅コースは高速を避けて、一般道路を自在に走りながら(途中満タン給油もし)、心行くまでこの新しい恋人と語り合った。(ひゃあ〜。カッコいい〜!)

9月4日(水)「ロードスター・レポート・・・の風さん」
 8月27日(火)、三重県にある工場までの出張にロードスターを使用した。
 この出張では伊勢湾岸道路を利用するので、高速走行のトライができる。交通量が少なく、直線部分が長いので、フルスロットルでぶっ飛ばす奴が多い。社有車だから壊れても平気なのだろう。当日の朝の出勤時は、知多半島有料道路で通常使用する120km/H は出してみたが、どうってことはなかった。車体の風切り音、特に幌がばたつくのではないか、と心配していたが、そこまでの速度では、そういうことはなかった。じゃあ、それ以上の速度ならどうか。それを試す絶好の機会である。しかし、当日の湾岸道路は横風が強く、海から吹き付ける風で、往復とも、鯉のぼりが真横に泳いでいる。最高速トライアルには不向きであった。熟練ドライバーの風さんは、決して無理はしない。往復共に110km/H程度でトロトロ走った。(と言っても、後日ぶっ飛ばしたことを暴露したらヤバイかも)。ただ、こういった横風の条件下では、コルサでは100km/H で走るのも大きく揺れて怖かったことを思えば、重心の低さ、Cd値(空気抵抗係数)の小ささも(所詮コルサとの比較ではあるが)証明されたわけである。
 29日(木)には2度目の満タン給油をした。4日間で300km以上走行したので、最初の燃費確認である。結果は、9.67km/L で、常時エアコンを使用している夏期を考慮すれば、上々であろう。タンク容量が48Lなので、通勤だけなら(350km程度走行するので)、給油は週に1回で済みそうだ。これからもう少しロードスターの性能を体得し、夏が終われば、二桁になる期待感がある。
 31日(土)、OmO教授に対抗してカッコいい写真を撮ろうと、ワイフを誘い、モーニングがてら海へ出かけた。
 台風が接近しているせいか、空はどんよりとしていて、南からの風が強い。海面は白く泡立ち、かもめも不規則な軌跡を空に描いている。シーズンの過ぎた海は寂しい。砂浜に見えるのは、サーファーの若者たちぐらいで、駐車場やシャワーの看板がむなしく風に揺れていた。ときおり小粒の雨がフロント・ウィンドウに撒き散らされる。
 知多半島の南端に近いレストランで朝食を摂っているときに、激しい雨が降り出した。舌打ちする。
 小止みになったときにレストランを出て、車を海岸に寄せた。何が何でも海をバックに写真を撮りたかった。しかし、幌を上げてオープンカーにすることはできない。風さんは外へ出て愛用のデジカメを構えた。すると、OmO教授の呪いか、再び雨が叩きつけるように降ってきて、風さんはずぶ濡れになってしまった。



 午後晴れたので、再びロードスターを車庫から出した。
 今度は幌をたたんでのロードスター。バックは杉本美術館である。



 このロードスターで体育館へも行った。2週間ぶりに体を伸ばしていると、再び雨が降り出した。大粒の雨が音を立てて地面を叩く。窓外がすだれで塞がれたようだ。土砂降りである。
 今朝、薬を飲むのを忘れたので、血圧はやや高め。肥満度−1.5%で、体脂肪率は18.2%。帰省太りから復活しつつある。

9月5日(木)「映画『ポワゾン』と『和算忠臣蔵』の相似関係の巻」
 29日(木)に久しぶりにCDとビデオを借りてきた。会員証更新時期で、どちらもサービスである。
 CDはショパンの前奏曲集で、演奏はマーサ・アルゲリッチ。風さんの好みの曲集である。これをロードスター内で運転しながら聴いた。スポーティな走りとは合わない(当然か)。あとで、パソコンでCD−Rにコピーした。初めてのことである。これからは、カセットではなく、音楽CDを作ろう。
 ビデオは31日(金)の夜に観た。アントニオ・バンデラスとアンジェリーナ・ジョリーの『ポワゾン』(18歳未満貸し出し禁止)である。主人公のバンデラスはコーヒー農園を営むお金持ち。文通していたアメリカ娘と結婚することにしているが、自分が金持ちであることは隠していた。キューバへやってきた娘は写真とは大違いの美人だった。相手も本当の自分を隠していたという。金持ちの男と美人の女が、こうして結ばれる。ところが、この女が実は偽物だったことが後で判明するのだが、男は女に心底惚れてしまう。愛してしまうのである。正体をごまかしていたことが分かっても、自分の全財産を持ち逃げされても、女に幼馴染の恋人がいても、さらにその恋人ととことん自分の財産を狙って再びサギを仕掛けてきても、女を愛してしまった男はこの女なしには生きられない。とうとう女はバンデラスに毒を盛ろうとするのだが、男は承知で毒入りコーヒーを飲む。さすがに女は、そこで男の真実の愛に気が付く。
 愛は、すべてを相手に与えること、と同時に、相手のすべてを奪うこと。
 その葛藤の中で愛憎ドラマは進んでいく。不思議と、『ポワゾン』を観ながら、物語の先の展開が読めるのである。そのとき、『ポワゾン』と『和算忠臣蔵』の類似点に気が付いた。『和算忠臣蔵』の主人公、河合和真は武士道と愛の板ばさみになりながら、結局愛におぼれていく。おぼれている自分に後悔しながら、一方で、これが円(まどか)に対する自分の真実の愛情なのだと気付き始めている。結末は、『ポワゾン』と違って明確に記述していないが、和真と円は手に手をとってどこかへ逃げていることを連想させている。
 義理も人情も倫理観も正義も常識も、愛の前には無力である。たとえそれが一見醜い欲望の塊のように見える愛であっても。

9月6日(金)「OmO教授と風さんの飼い猫バトルの巻」
 愛車のロードスターで張り合う大人気ないOmO教授と風さんであるが、そのバトルはついに飼い猫にまで及んだ。
 そもそも、お互いに話し合ったわけでもないのに、同時期に同色のロードスターを買ってしまった二人である。近所に住んでいたら、どのような愛憎関係が生まれたか想像もできない。否、想像するだに、鳥肌が立つ。
 その一方のOmO教授から、次のようなメールが、例によって、写真付きで送られてきた。
 タイトルは、「奇っ怪、ブタ猫」である。

フー様

我が家のブタ猫の面白い写真が撮れたので近況を送ります。。
元々完全な箱入り家猫なのですが、最近首輪を買って試しにつけてみたら意外と嫌がらないので、首輪付きでお庭放し飼い可となりました。世界感が広がったようで、新天地・新領土となった庭を見ながらリラックスするのが大好きです。ついでに脚まで投げっぱなしのお得意超リラックスモードです。



 
またまた2人の類似性に驚かされた。我が家のシルバーも外へ出さない家猫である(長年の経験で、オス猫は外へ出すと、発情期に喧嘩して傷ついてくる、旅に出て何日も帰ってこない、と始末に負えなくなるものだから)。シルバーはブルーペルシャとトラ猫の混血である。ただし、ブルーペルシャの血の方が優性らしく、人見知りしないし、動作も緩慢である。別のページに以前から公開しているように、得意技は、「バッテンムササビ」のポーズと言って、腹ばいになったとき、後ろ足を肉球が上を向く格好で投げ出し、前足は顔の前で「X」印の形で組むのである。日本猫は、こういうとき、「箱座り」というポーズをとる。前足は胸の下に折り曲げてうずくまるのだ。
 この「バッテンムササビ」ポーズと、OmO教授のところのブタ猫のポーズが似ていたのである!
 下の写真は少し分かりにくいが、後ろ足は投げ出しているのである。
 風さんは、写真を見て考え込んでしまった(いいおとなが、飼い猫まで張り合ってどうする?)。



9月7日(土)「なにぃ〜? こんなもの、だって?・・・の風さん」
 これは日記のはずが、物語性を重視するあまり、すっかり時間軸がずれている。
 目下ロードスターが恋人の風さんは、帰宅すると、しっかりボデーの汚れをセーム皮で拭き取ってから家へ入る。
 4日(水)の夜、PTA委員会があった。夏の行事目白押しロードレースが終わって、いよいよ後半戦である。風さんの担当する広報部は、本来の仕事が発生する。とにかく人生は、社会が平和でも、いろいろと忙しい。
 会議が終わってから、女性委員らに愛車ロードスターを自慢した・・・つもりが、とんでもない反応が返ってきた。
「うちの(主人)も2シーター欲しいなんて言ってるけど、何の役に立つのよ、これ?」「これで、女の子でもナンパする気? いやらしい」「きっと印税で買ったんだ。小説家だと思って、カッコつけて・・・」「ふん。こんなもの。さあ、行きましょ」
 ちぇ! 見せるんじゃなかった。女どもに、男のロマンが分かってたまるか。ぐすん(涙)。
 そこへ行くと、OmO教授は偉いねえ。愛車を家族のためにも利用している。
 彼からの続報メールを紹介しよう。タイトルは「この見事な一石二鳥を見よ!」である。

風殿

 
我が家で愛車がどれくらい大切にされているかを示す証拠写真をお見せしよう。
夏の暑い日、日差しを防ぐため、ヤツはお布団をかけてもらっているというわけだ。
熱くしたくないボディーと、熱くしたい布団との見事な共生関係!
まるでイソギンチャクとクマノミか、蟻とアブラムシの互助精神を思わせるではありませんか。




 こりゃ、まいった。恐れ入谷(いりや)の鬼子母神ってね〜(江戸言葉)。
 しかし、布団をかぶったロードスターって、けっこう可愛いね。もっともOmO教授にとって、この車は「ヤツ」と呼んでいるから「オス」みたいだな。ぼくのは「メス」。これで、張り合うのはやめだ。

9月8日(日)「やっぱり男の気持ちは男でなきゃ・・・の風さん」
 
昨夜は、ワイフが町内会(正確には自治会)の役員懇親バーベキューへ出かけるので、長男の剣道や次女の卓球の送り迎えをすることになった。いちおうワイフの車は空いているが、ロードスターとラブラブの風さんは、あえてロードスターで行くのである。
 先ず、次女を卓球へ送り、続いて長男を剣道に送ることになったが、ここで風さんは幌を外してオープンカーにしてやった。星空の下・・・とはいかず曇り空の下、長男を横に乗せて、国道を風を切って突っ走った。ひゃっほー! しかし、傍から見たら変だろなあ。助手席の長男は剣道着姿なのだから。それにしても、やけに空気が湿っぽいな。雨でも降りそうだ。帰りに海沿いの高台でバーベキューをやっているワイフのところへ乗りつけた。ブォーン! キキキ・・・。ちぇ。気がつかねえ。仕方ないから、歩いていったさ。そしたら宴もたけなわで、ゴキゲンの元町内会長や現町内会長が(正確には元自治会長や現自治会長が)、「どれどれ?」と見に来てくれた。「うわあ。これは道楽以外の何物でもありませんね」男の言い方にはトゲがない。「あたぼうよ」こっちも顔がなごむ。現町内会長など、黙って運転席のドアを開けるや、ギアを入れ、そのまま突っ走っていってしまった。団地内を走って戻ってくるなり、「オートマでこれだけ加速する車は初めてだ」とオーナーのハートをくすぐるのである。やっぱり男の気持ちは男でなきゃ分かるわけねえべさ(急に東北弁)。
「じゃあね〜」と、バーベキュー会場を後にした風さんは、次女を迎えに小学校へ向かった。つい鼻歌が出る。と、突然、雨がぱらつき出した。げげえ。やむなく小学校で幌をかぶせた。しょぼん。再び長男を迎えに行くときは星空になっていたが、幌はそのままにしておいた。
 この子供たちの送り迎えの間にも、風さんは書斎に入ってせっせと執筆していたのである。どうだ? 偉いだろう?・・・といいながら、本日の執筆枚数は4枚。
 ロードスター報告のおまけ。2回目の燃費チェック結果は9.2km/L、3回目の燃費チェック結果は9.6km/Lだった。こんなもんかもしれないなあ(ため息)。

9月9日(月)「本との出合い(1)・・・の風さん」
 会社の某製作所長が、課長以上の昼食会で、最近読んだ本として『算聖伝』と『和算忠臣蔵』を紹介した、という情報が飛び込んできた。もう恐縮しまくりである。だって、課長以上常務まで百名を越す職制に紹介したというのだから。後日、お礼に行かねばならない。
 その日(というのは3日なのね)帰宅すると、献本の宅配便が届いていた。ときどきあることなので驚きはしないが、開けてびっくり玉手箱。中で、『円周率を計算した男』や『算聖伝』そして私のことを引用していたのである。
 本のタイトルは『思わず数学が好きになってしまう本』(中経出版 1200円税別)である。先月出版されたばかりの本である。著者は、丑田俊二さんといって、コンピューター・ソフトの世界的な企業に勤めておられる方である。サブタイトル「数学はゾクゾクするほど面白い人間ドラマだ」でも想像できるように、内容は数式のほとんど出てこない数学者と数学関連事項の紹介集である。とても読みやすい本で、一般の人が数学者や数学に抱いているイメージを、いい意味でひっくり返してくれる。だからといって、数学を得意になれとか、数学者を目指せなどと言っているのではない。数学の人間臭さを理解してほしいというのである。私も同感で、恋愛小説を書いている小説家と和算小説を書いている小説家は、決して別のモノではない。どちらも同じ人間を扱っているのである。
 この本で、私のことに触れているのは、随所に配置されたコラムのひとつである。「時代は和算物語」というタイトルで1ページ割いてくださっている。『円周率を計算した男』の中の関孝和の言葉や、『算聖伝』の中の磯村吉徳の言葉、さらに私が朝日新聞に登場したときのインタビュー記事まで引いて、共感したとおっしゃっている。確かに、丑田さんは現役のエンジニア(私など足元にも及ばない)であり、共通点があるからだろう。もったいないお言葉である。
 今年前半にいろいろな人との出会いを心がけたように、今取り組んでいる作品が一段落したら、ぜひお目にかかりたいと思う。

9月10日(火)「本との出合い(2)・・・の風さん」
 先週の5日(木)、名古屋で講演をした。これは会社の仕事で、某協会主催の「生産革新 先進企業事例研究フォーラム」というものである。講演は全部で6人で、私以外は、いずれも某有名企業の部長以上で、しかも業界では名前の知られた人たちばかりである。私は引き立て役の前座であった。
 話は、講演をされた実力者のことではない。
 主催者である某協会の中部地域本部部長が、実は大変な特技の持ち主なのである(この方とは、私が横浜で講演したときに知り合っていて、その縁で、今回声をかけてもらったのである)。
 本部長は南山誠林というペンネームをもつ、姓名画数研究家つまり姓名判断の易者でもあった。南山さんは、学生時代から姓名判断に懲り、就職してからは職業柄毎年500人ぐらいの人との出会いがあったという。交換した名刺が10000枚以上もあり、人間観察の結果などを書き込みながら、姓名判断の研究を続けた。その結果、自身の得意分野すなわちビジネス分野における姓名判断の法則を見出したのである。姓名画数から向いている業種、職種さらに上下関係ひいては相性にいたるまでぴたりと当たる、という。それはそうだろう。ある限られた世界で、しかも膨大なデータに基づく姓名判断だから、研究者の人間を見る目が確かであれば、現代のビジネス界における真理が確立できてもおかしくない。
 この南山さんの噂はかつて会社でも広まって、うちの部下が私の本名で占ってみると、「当たってますよ」という。私自身が結果を読んでみると、なんとなく「自分のありたい姿」のようで、当たっているというより、妙にこそばゆかった。
 この日、南山さんから、姓名判断のホームページのひとつは*TT*コモと公式契約していて、年間30〜40万件のアクセスがあることをうかがいながら、著書を頂戴した。この本を帰りの電車や帰宅してから家で読み、自分自身について再チェックを試みた。その結果、私の本名に該当するコメントよりも、該当しないコメントと比較することにより、私についての姓名判断が恐ろしいほど当たっていることに気付いた。なぜかというと、この姓名判断では、かなりのバリエーションに分けられていながら、それぞれが結構特徴ある指摘をしているからだ。どのコメントを読んでも大なり小なり当たっているような曖昧な表現をしていないのだ。
 私自身は「こんな人」、「合っている職種」や「業種の適性」といったコメントがあるのだが、そのすべてが、私の場合、当たっている(現状を肯定した願望を含めてだが)のである。
 では、紹介しよう。笑わないでもらいたい。本人はマジである。「こんな人」は省略した。
 合っている職種・・・「夢を追う仕事、新しい情報を追う仕事を好みます。単なる夢でなく確実に実現させる計画性も持っています。嫌いな仕事や変化のない環境は簡単に飛び出してしまいます。広報・デザイン・企画・プロジェクト・芸術関係が合っています」
 業種の適性・・・「あなたは器用なセンスを生まれながらにして持っています。そこで、特殊な技術・技能・芸術・研究にセンスを集中することによって運勢が開かれます。しかし、器用ゆえに何でもこなしてしまい、一般の仕事に就くと便利屋に使われ、器用貧乏のままに終わってしまうことになります」
 注)太字は、本文でも太字である。多くのバリエーションがあるコメントすべてに太字が書かれているわけではない。そして、断言するが、類似のコメントは他にない。
 本は、南山誠林著『名前で決まる ビジネス相性診断』(KKベストセラーズ 1200円税別)である。
 ホームページは、以下の通り。

 http://www.gccommune.com/nanzan/
 http://www.mobile-i.ne.jp/index.php3

 上は、南山誠林のページです。下はMOBILE-i のページで、そこから「新姓名判断」または「南山誠林の相性診断」へ飛んでください。本名(既婚女性の場合は旧姓)で調べてください。
 ちなみに、私の家族もすべて調べてみたが、子供らはまだ将来が予測できないので当たっているのかどうか判断がイマイチできず、ワイフは私ほど当たっているようには思えなかったので、念のため。

9月11日(水)「体育会系・・・の風さん」
 そろそろ気まぐれ日記の時間軸がリアルタイムに重なってくる。
 連日執筆もそろそろ(上のそろそろと意味が全然違う)と進み出した。何せ朝5時半に起きて、出勤前の30分乃至(ないし)1時間、執筆しているのだ。そろそろ(今度は一番上のそろそろと同じ意味)ペースが上がるに違いない・・・とのんきなことを言ってられる状態ではなく、実は編集長からハッパをかけられた。「そろそろ出版時期の目処を立てておかないといけないのですが・・・」げげえ! いよいよピンチだぜ。
 乱れた私生活の合間も体育館へは通っていた。報告してなかった2回分を、ここに記しておこう。9月5日と8日である。血圧は異常なし。肥満度と体脂肪率は、それぞれ−1.5%、18.3%、そして−2.0%、19.3%だった。やはり脂肪を燃焼させずに体重を落とすと、体脂肪率は上がる(当然か)。ま、それはともかく、最近、いつ行ってもトレーニングルームはギャルが多い。何のためにトレーニングなんかしているのだろう。こちとらは、トレーニングしていないと、生きた化石になっちまうんだから。でも、来て欲しいな(おっと。また、筆が滑った)。
 昨日は、因縁の対決崩れのボウリングの練習を、ドクターと2人だけでやった。ドクターは絶不調だったが、風さんは、162、137、186とほぼいつもの調子だった(日頃のトレーニングのお陰だろう)。1ヵ月後に因縁の対決公式戦をやるつもりだ。・・・が、その前に、執筆を進めなければ。
 ボウリングから帰宅して、ささっと夕食を摂り、シャワーを浴びて、執筆開始。就寝までに6枚書いた。読書は3ページ。
 今朝は6時前に起床して、1枚書いてから出社した。
 会社では死ぬほど多忙で、例によって、仕事を積み残したまま帰宅。さあ。今夜はどれだけ進むか。これから、気まぐれ日記は、地味になるけど、辛抱してね。

9月12日(木)「本との出合い(3)・・・の風さん」
 昨夜は、眠かったけれど、もう後がない、という意識がかろうじて瞼を押し上げて、4枚書いてから寝た。今朝も、起床は少し遅かったけれど、2枚書いてから出社した。ボウリングの後遺症で、右手の握力がない。
 実は、昨日帰宅したら、献本の宅配便が届いていた。まさか、と思いつつ、袋の周囲に漂う異様な妖気から推定して、これは鈴木輝一郎さんの本である。なぜ「まさか」と思ったかというと、彼の近著のタイトルを知っていたからである。ずばり、『何がなんでも作家になりたい!』(河出書房新社 1300円税別)である。もし、「その本をプレゼントしてください」などと言おうものなら、「今頃読んでどうするの? 知っているでしょ? 小説家になるのは簡単だけど、小説家であり続けるのは大変だって!」と叱咤されるのが目に見えていたから。わざわざ送ってくれたということは、悩める小説家 鳴海風 にも、まだ脈がある、と認めてくれたからだろうか。
 今日、夕食後、冒頭の部分を読んでみた。やはり、彼が日頃口にしホームページに書いていることが機関銃のように出ている。主張していることが首尾一貫しているから、こうして「ちゃちゃ」っと原稿がまとまるんだろうなあ。そこへいくと、会社の仕事とは大違いで、迷走ばかり続けている鳴海風は、小説家としては失格だ。そうか! この本を読んでもまだ目覚めないのなら、小説家であり続けることは諦めて、おとなしく会社で仕事していなさい、というメッセージかもしれない。やばい。
 さあ。今夜もこれから執筆じゃ。

9月13日(金)「次第に悲壮感みなぎる・・・の風さん」
 
昨夜は時間オーバーしつつ6枚書いてから寝た。
 久しぶりに8時間寝た(今日は執筆ピンチのために急遽取得した有休)。
 睡眠で休めなければならないのは頭と体。体の中でも目だけは老いが早く来るので、目を休めることは大切だ。頭の休養はノンレム睡眠中にとれ、これは比較的短時間ですむ。脳波はアルファ波になり、禅僧は訓練により座禅を組んでいるときに自由にアルファ波が出せる。つまり脳を休めることができる。体の休養のためにレム睡眠が必要だ。レム睡眠中は、外から(他人が)観察すると寝ている人の目は動いている。REM(Rapid Eye Moving)睡眠というわけで、本人は夢を見ている。起きたときに思い出せるかどうかは別問題。
 私の問題は、体をうまく休養させることができないことだろう。全身のバランスが崩れているので、部分的に疲労がとれないところがいくつも残る。バランスをとるためにトレーニングに通い、衰えた部分を鍛えているのだ。しかし、専門家でもない私が、衰えた部分を的確に鍛えているかどうかは、大いに疑問だ。
 今日は、どうしてもやらなればならない用事がひとつあった。
 電話で前もってアポをとっておいて、午前中にロードスターで出かけた。ロードスターの走りには満足していて(アクセルと加速レスポンスのフィーリングが実にいい。サスの硬さとあいまって、低速でも人馬一体感があるからだ)、運転しているときは気持ちが軽くなる。
 久田流のお茶を習っているのは禅宗の尼寺である。駐車場にロードスター(そろそろ名前をつけなければ、マツダの宣伝かミステリ小説風になってしまうな)を置き、境内に入ると、寺で飼っている猫がこっちを振り向いた。白いペルシャだ。本堂の前にさしかかると尾の長いトカゲが向こうへくねくねと走って行った。階段の下にはアメリカシロヒトリに似た毛虫が体をくねらせていた。そして、お堂の階段上に水晶の数珠。
 先生である住職さんにお会いして、執筆ピンチのため、お茶の稽古を中断する旨お願いして了承された。
 帰りに満タン給油した。今回の燃費は、9.5km/L だった。
 執筆のためにずーっと中断しているものに、ピアノがある。四十代はピアノ、五十代は絵、と決めていた人生プランが頓挫している。
 帰宅して昼食を摂ったら、猛烈に疲労感が襲ってきて、4時間近く寝てしまった。
 実際執筆を開始したのは6時過ぎからだった。零時半まで12枚書いた。

9月14日(土)「小説家であり続けること・・・の風さん」
 昨夜はあれから入浴し、ビールを飲みながら輝一郎さんの新刊の続きを読んだ。考えさせられた。現状の2足のワラジ(片方はまだ使い物にならないが)と専業作家とのギャップは大きい。そこを乗り越えるためにすることは、ただひたすら書き続けることだけである。それは分かっているのだが、この無から有を生み出す作業のなんとつらいことか。趣味なら楽なんだろうけど。就寝が3時になってしまった。
 今朝は8時半に起きかけたが、体を起こすと目が回るので、また寝た。結局、起きたのは9時半である。
 食事後、とにかく無心で書き続けた。昼食後、短編1本を読んでから、再び執筆に没頭した。夕食後も書き続けた。今書いている文章がどれだけ残るかは分からない。全面書き直しになることもあろうし、抹消されることだってあり得る。それでも、書かなければ先へ進まないのだ。私はあまりにも出遅れてしまっていた。
 午後10時まで、22枚書いた。

9月15日(日)「秋来ぬと・・・の風さん」
 太陽が顔を出せばまだまだ日差しは暑い。が、朝晩、陰っているな、と外を眺めているとき、ふと、窓から入ってくる風の涼しさに驚くようになった。「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる」−『古今和歌集』藤原紀香・・・じゃなくってぇー藤原敏行、である。
 藤原紀香、と言えば、我が執筆机の目の前に、でっかい紀香カレンダー(ワイフの恒例クリスマスプレゼント)がぶら下がっていることは、リピーターの方は熟知していよう。と、ところが、今は違う。今年の紀香カレンダーは、恐らくカメラマン氏のセンスの悪さ(あるいは紀香さんに対する愛情不足)のため、出来が悪かった。そのせいか私の執筆もはかどらなかった(関係ないか)。で、今は、やや小さいが、井川遥カレンダーである(大向こうから「何考えてんだ!?」と非難されそう)。このカレンダーは、出来が良い。井川遥の美しさを余すところなく表現している。蠢惑的なくちびる、若くて張りのある美しい肌・・・(もう止めておくか)。今月からチェンジしたのである。そのせいか執筆もはかどり出した(はい。おしまい)。
 藤原紀香のアクション香港映画「SPY-N」とかいうのが近々封切られるらしい。でも、観に行かない。紀香さんは演技しているときより素顔の方が素敵だ。
 とんだ秋の風物詩脱線編になってしまった。今日は新鷹会の勉強会がある日だが、それを休んでいるのは、執筆に執念を燃やしているからに他ならない。
 執筆の合間、夕方、ロードスターでトレーニングに出かけた。血圧異常なし。肥満度−1.7%で体脂肪率は18%だった。ほぼ安定している。帰宅して、車庫でロードスターをいじっていたら、4箇所蚊に食われた。くそ。
 夕食前に短編1本を読み、夕食後、執筆再開。10時過ぎまでに16枚書いた。まだ途中だが、下原稿は600枚を超えた。明日の朝も早起きして、1枚でも書きたい。

9月16日(月)「朝・昼・晩・・・の風さん」
 朝、顔を洗おうとしたら、水が冷たく感じられた。いよいよこれは秋の到来だ。「朝顔に釣瓶とられてもらい水」(江戸中期の俳人 加賀千代女)・・・ちぇ。全然季節違いだあ。
 毎週月曜日は早朝ミーティングがあるので、今朝は30分だけ、執筆。新しい章に入ったので、無心でもすらすらとは書けない。元々用意してあるプロットと年表を読んで、記憶を呼び戻す。ははーん。こういう内容だったのか。でも、魂が入っていないな。どうすれば面白い展開になるのだろうか。しばらく沈思黙考する。
 ここからは、出勤途中のロードスターと会社の昼休みに考えた。
 前章を受けて、主人公がどのように成長するか、だな。本人は気付いていなくても、行動にそれが現れるようにしなくては。そして、後で、それを周囲の者に指摘させる。ようやく本人も気付いて、自覚と意識が高まる、と。誰か対照的な人物を設定すれば、主人公の成長ぶりが際立つな。・・・これ、かなり小説技法に入っているぞ。こういう手の内は企業秘密と思われがちだが、実はそうではない。小説家は誰でも考えている。セオリーの一つだ。問題は、それをどのように表現できるか、なのである。たくさんある答の中から選んでいく作業。絵画でいえば、構図や色の選択とか? 写真でいえば、トリミング? 音楽でいえば、・・・何だろう? 他の分野はよく分からない。が、これはセンスの問題であり、芸術家の個性が出る。
 仕事でどっぷりの1日を過ごしたので、定時でさっさと帰宅することにした。帰りのロードスターでは、疲労のせいか、何もアイデアは浮かばなかった。ロードスター内のメモ用紙は白紙。
 夕食後、執筆。無心ではあるが、疲労のせいか、イマイチ能率は上がらない。時代が進んで場面が変化しているので、少し再勉強が必要だ。10時で切り上げ、入浴後に資料読みに専念した。今後も、朝・昼・晩と執筆の感覚が途切れないように心がけよう。今日の執筆枚数は、2枚かな。

9月17日(火)「今日も、朝・昼・晩・・・の風さん」
 昨夜の就寝が遅かったので、起床も遅い。結果、今朝の執筆も30分だけ。
 今日は雨である。ロードスターで有料道路を走っていたら、途中のインターからパトカーが入ってきた。また、順調な交通の流れを遮断する気らしい。すると、パトカーと私の間に、ロードスター発見! 接近してみると、同じグリーンだ。しかも幌の色からVSパッケージらしい。OmO教授め、講義を放棄してこんなところをツーリングしていたか。まさか横に妖しい人物を乗せていないだろうな? パトカーが気になって、思うように接近できない。やがて、私の降りるインターに来てしまった。OmOのロードスターは(決め付けるなって!)そのまま有料道路を走り去った。ええい。パトカーに捕まっちまえ〜!
 今日も多忙な一日だった(だいたいヒマな日なんてないけどね)。昼休みに昨日の気まぐれ日記を書いた。フロッピーへ入れて持ち帰ることにする。
 帰宅時は、ほとんど雨が上がっていた。例によって、疲労のせいか何もアイデアは浮かばない。帰宅時はダメだな。ラジオのニュースに耳を傾ける。先日の人質事件で小3の女子が殺された事件といい、今日の小泉首相の北朝鮮訪問で、拉致された人たちの多くが既に死亡していたことが判明した事件など、このところ暗い事件が多い。経済もイマイチだし、どうも先行きも暗そうだし、地球環境などこれからどうなるのかと思う。
 有料道路のパーキングに寄って、濡れているロードスターをセーム皮で拭いた。自分の家の車庫でやると、蚊に刺されるので。
 今日の執筆枚数は、4枚かな。

9月18日(水)「今日も、朝・昼・晩・・・の風さん(続き)」
 夕べも資料読みを少ししてから寝た。で、今朝は6時前に起床。老化現象で起床時は体が固まっている。疑似死後硬直だろう。死にいたる準備というか、老化は予告通知である。前向きに言うなら、長生きモードへシフトせよ、ということだ。
 この夏ごろから、悟りを開いたわけではないが、無心に執筆するように心がけている(と言うとカッコいいが、いよいよ後ろがなくなってきた)。それが、先日の鈴木輝一郎さんの『何がなんでも作家になりたい!』を読んで、ますます無心になることが大切だと思うようになった。駄作を恐れていたら最後まで書けない、とズバリ指摘していたし、森村誠一さんとか松本清張の事例が述べてあり、参考になった。森村さんは「今書いている作品が駄作に思えるのは、書き手が成長しているからだ。そう思うことにしている」とおっしゃる。松本清張も死ぬまで売れなくなることを恐れていたそうだ(漫画家の手塚治虫氏もそうだったことが近年明らかになった)。大家にしてそうなのだから、鳴海風など「スランプです」と言おうものなら、1億人から鼻でせせら笑われるであろう。「ふん。偉そうに!」なら、無心で書いた方がマシ、というわけだ。
 帰宅してから出版社へ進捗報告の葉書を書き、それから執筆。今日は、2枚である。

9月20日(金)「朝・昼・晩の決算の巻」
 会社の仕事で大きく時間を割かれる二足のワラジ作家としては、頻繁な断続が繰り返されても、いかに執筆モードを維持するかが課題である。そう考えて、今週は、朝・昼・晩作戦を展開した。
 今朝は早朝ミーティングがあるので、いつもより早く起床し(寝不足)、それでも正味30分程度の執筆をしてから出社した。会社に着いたのは7時40分ごろである(と言っても、これがどういう意味か分からないだろうなあ。ちなみに通勤時間は車で最低1時間である)。
 席に着いたら、上司から「あれ? 早いじゃない?」のひと言。「あ゛!」・・・そうなのだ。今日は重役の海外出張のため、早朝ミーティングは中止されていたのだ。この大誤算が、今日一日の会社生活の雲行きを、如実に占っていた。息つく間もない、昼休みも仕事という、まるでタレントのようなハードスケジュールだった(だからと言って、会社の売り上げや利益につながっているかどうかは別だ)。
 定時も過ぎたので、そりゃあやり残していることは多かったけれど(仕事は学校の試験と一緒だ。時間が来たら答案を出さなければならない、たとえ60点ギリギリでも)、退社した。
 帰りにガソリンスタンドに寄って、ロードスターを自動洗車機にかけ、給油した。給油のためにプリペイドカードを使用すると、1リットル当たり2円安くなる。残額が不足していたので、新しいプリペイドカードを購入しようと思い、財布をのぞいたら万札が一枚もなかった。「ど貧民」の風さんになってしまった。燃費は9.9km/L と過去最高値。
 10時過ぎに、今週の朝・昼・晩作戦の幕を引いた。合計執筆枚数は14枚であった。満足。

9月21日(土)「パソコン大トラブル・・・の風さん」
 朝からマイペースで執筆を開始。気まぐれ日記に書くようなこともないな、と思いつつ、無心で進めた。
 昼にちょっと外出した。帰宅後昼食をとり、届いたばかりの『図書館の学校』10月号を読んでいたら、すごい記事が載っていた。小学校6年生の少女が、図書館で調べるというテーマの研究に「桃太郎の比較研究」を取り上げて入選したというものである。50冊の童話の「桃太郎」は、すべてどこか違っている。一つとして同じものがない。それなのに、多くの人々は、「桃太郎」というと、川からどんぶらこと桃が流れてきて、おばあさんが二つに切ってみると中から・・・、とほとんど共通のイメージを抱いている、云々。比較研究の着眼点の面白さもさることながら、インタビューに答える少女のおませぶりに衝撃を受けた。同様の衝撃は、バイオリニスト五島みどりの弟のインタビュー記事でも受けたことがある。子供だからと言って馬鹿にしてはいけない。こういう冷めたというか客観的且つ面白い視点で物事を見られる子供というのは実在するのである。
 そうしているうちに頭痛がしてきたので、ソファで仮眠した。
 目覚めたら、もう夕方!
 それでも焦らないところが、最近の好調ぶりを反映していた。
 新聞のテレビ欄に目を通したら、ゴールデンシアター「黒い十人の女」というのがあって、解説に「テレビ局のプロデューサー・風(小林薫)には、女優の市子(鈴木京香)、出入りのコーヒー店の三輪子(小泉今日子)、アナウンサーの塩(深田恭子)ら九人の浮気相手がいた。云々」と書かれてあった。愛人の役名はすべてファースト・ネームである。もしかして、小林薫演じる風というのもファースト・ネームか、と大いに気になった。以前、黒澤明監督のお孫さんの記事が出ていて、名前が黒澤風だった。何と読むのか気になったが、それは「風(かぜ)」と読むのであった。こんなことに気が向くのも余裕のせいかもしれない。
 夕食後、執筆中でもちゃんと9時には階下へ降りて、テレビで確認した。そしたら、風はセカンド・ネーム(姓)で「風(かぜ)さん」と呼んでいた。なーんだ。監督が市川昆で、ストーリーも気になったが、そんな場合ではないので、書斎へ戻った。悪夢が訪れたのはそれから2時間後である。
 ワイフが「メールが送れないのよ」と言って、書斎にあるデスクトップを立ち上げた。何度やっても送れないので、見て欲しかった、と言うのだ。「どれどれ?」と見てやると、送信メールにウィルスチェックがかかって強制切断されている。「はて?」と思いつつ・・・。それからの手順を書くのは省略。原因は分からず。ウィルスに感染していたわけではない(と思う)。ノートンをアップデートしてウィルススキャンしても何も出なかったから。最後は、送信メールのウィルスチェックを外して送信できるようにした。ここまで、結構時間をとられた。
 やっと自分の作業に戻ると、ワードがフリーズした。こんなことがあっても、自動バックアップを呼び出して、再保存すればいいので、全く焦らなかった。でも、内心、このパソコンにしてから超安定していたのに、変だな、とは思った。
 と、ところが、この手順を踏んで作ったファイルが開けなくなってしまったのである!
 オフィスのサービスパックをインストールしたり、ウィルスチェックしたり、コンピュータの再起動をかけたり、ありとあらゆる手段を講じても、ワードファイルが開けない。結局、テキストファイルで呼び出して、別ファイルをこしらえた。しかし、テキストファイルでは書式が崩れているので、復元を試みようとすると、中にエラーがどっさり入っているのだ。せっせと、午前5時までかけて、ほぼ元通りと思われるところまで復元した。し、しかし、恐ろしいことに、全体で原稿枚数が10枚程度減っているのである。
 明日は(と言っても、仮眠してすぐ起きねば)いちおうバックアップを作ってから、作業の続きをやろう、と決めた。

9月29日(日)「USJで遊んだ風さんの巻」
 1週間ぶりの日記である。パソコン・トラブルの影響で、毎日慎重に作業していた。しかし、モバイルの調子が悪く、外での作業は難航した。お陰でトレーニングへは一度も行けず。ただ朗報もある。初めてロードスターの燃費がふた桁を記録した。10.2km/Lである。エアコンを使わなくなると、これだけ燃費が向上する。
 実際、1週間前に復元したと思った文書は、あちこち崩れていて、その完全復元(と思うが)には、さらに1週間を要した。その間にも執筆は少しずつ進めていたので(朝・昼・晩とね)、枚数は30枚程度増えた。
 この週末は職場の旅行だった。上司である私はできるだけ出席しなければならないし、今回、別の部署の若者を誘ってしまった手前、そして何と言っても目的地が、私自身が行きたかったUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)だったので、万難を排して参加した。
 出発前夜である土曜の夜も零時近くまで執筆と読書をし、日曜日も多少早起きして、出発前に執筆をした。そして、執筆中の原稿を外部メモリーに入れて、モバイル持参で出発した。いちおう皆と同じ新幹線に乗り、行きはほとん読書。新大阪へ着いてからは、皆は吉本新喜劇鑑賞だったが、私はホテルへ直行し、部屋で執筆をした。資料がないので、今までに書いたところを多少修正した。4時間かけて、予定の半分はできた。そして、鶴橋の焼肉屋での夕食に合流した。ビールはほどほどにして、焼肉と野菜を食べ、最後に冷麺をとった。これがなかなか美味かった。それにしても鶴橋というところは、焼肉屋だらけであった。いったんホテルへ戻った後、また2次会へ出て、飲みながらおしゃべりをした。ホテルへ戻ったのは零時過ぎである。それから午前2時くらいまで執筆修正の続きをした。
 今朝は7時半起床。期待のUSJである。風さんはむろん初めて。ディズニーランドにはあまり魅力を感じないが、こっちは面白そうだと思う。ちょうどハリウッド・ハロウィーンのイベント期間中で、それも楽しめた。事前に下調べを全くしていなかったので、単独行動はせずに集団グループについていった。約5時間ほどの滞在で、恐怖のスタジオツアー(ハロウィーン特別企画)、バックドラフト、ジュラシック・パーク、バック・トゥ・ザ・フューチャー、ターミネーター、ジョーズ、ハムナプトラ2と見て回った。ほとんど30分以下の待ち時間だったので、いちおう忍耐の範囲だった。アトラクションは子供だましばかりではなく、けっこう真剣にやっていて、楽しめた。バックドラフトとバック・トゥ・ザ・フューチャー、ターミネーターは堪能したな。恐怖物はたいしたことなかった(女性陣は悲鳴を上げていたけど)。これならまた来てもいい。
 これだけ遊んでも、まだ体力が残っていた。夕べの焼肉パワーかもしれない。帰りの電車ではずっと読書。
 帰宅して、家族へ土産を渡し(自分の土産はジュラシック・パークの帽子)、夕食後、久しぶりに気まぐれ日記を書いている。まだゴールは遠いけど、とにかく進めているから安心してちょうだい!

02年10月はここ